「持続可能な開発」国際戦略本部設置
本学におけるサステイナビリティの取り組みは、2005年に「持続可能な開発」国際戦略本部が設置された時に始まりました。本学の国際化に際し、持続可能な開発をテーマに戦略をたて始めたのです。2005年は、「国連の持続可能な開発のための教育の10年 (UN Decade of Education for Sustainable Development)」が始まった年でもあります。
沿革・受賞
北海道大学のサステイナビリティに関わる近年の実績および沿革についてご紹介します。
黄緑色は、サステイナビリティ推進機構（あるいはその前身組織）が中心となったものです。
2005
2006
北海道大学「持続可能な開発」国際シンポジウム開催
2007
サステナビリティ・ウィーク開始
2007年から北海道大学には、サステイナビリティにかかわるどのような教育・研究があるのかを一覧できる、ショーケースのようなイベント「サステナビリティ・ウィーク」が始まりました。
2008
G8大学サミット「札幌サステイナビリティ宣言」採択
2008年にG8大学サミットが、G8北海道洞爺湖サミットと同じ頃開催され、本学はホスト大学を務め、そこで「札幌サステイナビリティ宣言」が採択されました。大学は持続可能な社会をつくるための原動力になる、という宣言に世界の27大学が署名しました。
アジア環境大学院ネットワーク ProSPER.Net の設立総会開催
サステイナビリティ学教育研究センター（CENSUS）設置
（2016年3月廃止）
持続可能な低炭素社会づくりプロジェクト開始
（2014年3月終了）
北海道大学大学院連携サステイナビリティ学教育プログラム （HUIGS）開始
2009
持続社会構築環境リーダー・マイスター育成プログラム（StraSS）開始
SUSTAIN Project (Sustainability Tool for Academic Institutions) 開始
2010
インターネットフォーラムGiFT (Global Issues Forum for Tomorrow)開始
（2016年終了）
サステイナブルキャンパス推進本部設置
本学のサステイナビリティの取り組みは、国際政策と関連し発展してきたため、サステイナブルキャンパス推進本部も当初から、国際的な議論の場に積極的に参加する下地を持っていました。このことは、「サステイナブルキャンパス構築のためのアクションプラン」の策定や、「サステイナブルキャンパス評価システムASSC（アスク）」の開発が、海外大学の教職員との議論や欧州委員会採択の国際プロジェクトの成果であることからもわかります。
学生企画「サステナブルキャンパスコンテスト」開始
2011
サステイナブルキャンパス推進本部に専任教職員配置
学内共同教育研究施設等の環境保全センターがサステイナブルキャンパス推進本部に移行
サステイナブルキャンパス国際シンポジウム開始
（2016年まで）
2012
人口・活動･資源･環境の負の連環を転換させるフロンティア人材育成プログラム（PAREプログラム）開始
サステイナブルキャンパス構築のためのアクションプラン2012策定
電力モニタリングシステム運用開始
欧州委員会採択国際共同研究UNI metrics (Value Metrics and Policies for a Sustainable University Campus)
（2013年終了）
The Sustainability Tracking, Assessment & Rating System (STARS)（AASHE運営, アメリカ・カナダ）の認証獲得
2013
国際サステイナブルキャンパスネットワーク (ISCN, International Sustainable Campus Network)本学加盟
特別教育プログラム新渡戸カレッジ開校
サステイナブルキャンパス評価システムASSC（アスク：Assessment System for Sustainable Campus）開発
（一財）北海道開発協会研究助成「地域環境再生を目指した大学キャンパスの活用方策の検討―北海道大学札幌キャンパスにおける地域資源活用モデルの創出―」実施
2014
北海道大学創基150年に向けた近未来戦略「世界の課題解決に貢献する北海道大学へ」策定
Hokkaidoユニバーサルキャンパス・イニシアチブ～世界に開かれ世界と協働～（スーパーグローバル大学創成支援事業）開始
極東・北極圏の専門家を目指す日露教育プログラム （RJE3）開始
サステナブルキャンパス推進協議会 （CAS-Net JAPAN）創設（本学発起人）
サステイナブルキャンパス評価システムASSCの国内外の大学での運用開始
国立大学法人等の平成25年度評価（国立大学法人評価委員会）で、サステイナブルキャンパス評価システムASSCの運用が「特筆」される取り組みに選定
2015
北海道大学大学院特別教育プログラム新渡戸スクール開校
極東・北極圏の専門家を目指す日露教育プログラム（RJE3）参画
（2016年まで）
サステイナブルキャンパス推進協議会 （CAS-Net JAPAN）表彰制度でサステイナブルキャンパス賞受賞
北海道大学サステイナブルキャンパス・エネルギー構想調査（地産地消型再生可能エネルギー面的利用等推進事業費補助金）実施
2016
Hokkaido サマー・インスティテュート (HSI)開始
国際連携機構設置
国際サステイナブルキャンパスネットワーク(ISCN, International Sustainable Campus Network)のワーキンググループ共同議長およびアドバイザリーコミッティ委員に選出
サステイナブルキャンパス評価システムASSCのゴールド認証獲得
国立大学法人等の平成27年度評価（国立大学法人評価委員会）で、サステイナブルキャンパスの構築に向けたキャンパスマネジメントが「特徴」として選定
2017
サステイナブルキャンパス構築のためのアクションプラン2016策定
Hokkaido サマー・インスティテュート (HSI)2017にてサステイナブルキャンパスの科目実施
国立大学法人等の平成28年度評価（国立大学法人評価委員会）で、サステイナブルキャンパス構築に関する取り組みが「注目される実績」として選定
サステイナブルキャンパス・アジア国際会議運営（於京都大学）
サステイナブルキャンパス評価システムASSCのゴールド認証獲得
2018
新体制「サステイナブルキャンパスマネジメント本部」に改組
国際サステイナブルキャンパスネットワーク (ISCN, International Sustainable Campus Network) のアドバイザリーコミッティ委員に再任
サステイナブルキャンパス・アジア国際会議（於ヨンセイ大学）にてアジアのサステイナブルキャンパスネットワーク構築の共同声明を発表
サステイナブルキャンパス評価システムASSCのゴールド認証獲得
北海道大学キャンパスマスタープラン2018(CMP2018)策定
2019
インターナショナル・グリーン・ガウン・アワード2019のファイナリストに選出
（部門：サステイナビリティを推進する教育機関）
サステイナブルキャンパス評価システムASSCのゴールド認証獲得
サステイナブルキャンパス推進協議会よりサステイナブルキャンパス賞2019を受賞
SDGsワーキンググループ活動開始
函館地区キャンパスマスタープラン策定
医学部百年記念館完成
2020
サステイナブルキャンパス評価システムASSCのゴールド認証獲得
「北海道大学×SDGs」ウェブサイト開設
企画・開発：大学力強化推進本部URAステーション
THE大学インパクトランキング2020にて総合ランキング国内１位 （世界76位）
2021
サステイナビリティ推進機構設置機構内にサステイナブルキャンパスマネジメント本部とSDGs事業推進本部（新設）を設置
本学が「SDGsの取組」から「世界の課題解決」に貢献するために、また、グリーン・スマート・サステイナブルキャンパス（教育、研究、社会連携及び自然環境と調和したキャンパス整備を通して、持続可能な社会の構築に貢献する大学）の実現を目指していくため、「サステイナビリティ推進機構」を設置し、この機構の中に、SDGs 関連事業を強力に推進する「SDGs事業推進本部」と、既存の「サステイナブルキャンパスマネジメント（SCM）本部」を設置しました。
「北海道大学ダイバーシティ＆インクルージョン推進宣言」を公表
サステイナブルキャンパス評価システムASSCのプラチナ認証獲得
THE大学インパクトランキング2021にて総合ランキング国内１位（他6大学と同列）（世界101-200位）
2022
サステイナビリティ推進機構シンポジウム2022「世界の食料生産現場の現状と食料安全保障」を開催
CAS-NetJAPANとの共催でASCN2022年次大会を開催
THE大学インパクトランキング2022にて総合ランキング国内１位（世界10位）
G7気候・エネルギー・環境大臣会合プレイベント 「ゼロカーボン社会に向けた大学と地域との連携 ～地球温暖化の防止、生物多様性の確保などSDGsの推進に向けて～」を開催
2023
THE大学インパクトランキング2023にて総合ランキング国内１位（世界22位）
「HU VISION 2030」策定
2014年に本学が定めた「北海道大学近未来戦略150」は、ターゲットイヤーを創基150年を迎える2026年に定め、北海道大学のビジョンを提示してきました。「HU VISION 2030」は、その4年先の2030年をターゲットイヤーとして、”Excellence”と”Extension”を明確に可視化し、その統合による好循環・エコシステム創成への北海道大学の中期的ビジョンを提示しています。
2024
「サステイナブルキャンパスマネジメント（SCM）本部」を「キャンパスマネジメント（SCM）部門」に、「SDGs事業推進本部」を「SDGs事業推進部門」に、それぞれ改称
THE大学インパクトランキング2024にて総合ランキング国内１位（世界72位）
「カーボンニュートラル推進部門」設置。3部門体制に移行
北海道ワイン教育研究センター棟改修及び自然共生サイト認定・OECM登録に関する取組が「サステイナブルキャンパス賞2024」を受賞
「北海道大学GHGインベントリ」を策定
2025